小学校3年くらいの時でしたか、キップリング著「ジャングルブック」を買ってもらい、夢中で読んで大好きな本になりました。

熊のバルーがモーグリに森の掟・水の掟・よそ者が狩りをするときの掟などを教えます。 ジャングルの中では山蜂の巣に出会ったとき、木の枝に寝ているコウモリに出会ったとき、水たまりに出会ったときそこに住むものに、飛び込む前にどう知らせ、許しを得るかを覚えるのです。

こういう態度で自然の世界に接する人が、今どれ程いるでしょう。
自分の土地に家を建てる、自分の山に入る時。 自分の田にヤゴやオタマジャクシが居ても平気で農薬を撒く。 公共事業で山を切り開く。 他の存在には頓着せず、人以外のものは考えにいれません。

けれどもそれは結局自分に返ってくるのです。
今、人は人だけの街をつくり、他の動物や昆虫はほとんど住めないような環境に暮らして、ますますそのつながりが解らなくなっています。

 

印象に残っていた言葉は呼びかけの合い言葉です。
「お前と俺、俺たちはひとつの血のもの」
子供の私にはなぜこういう言葉を使うのかよく分かりませんでした。

今は分かるようになりました。
私たちはすべての動物・昆虫・植物その他の命あるものとつながっており、ひとつなのだと。 本来はその美しい織物のようなつながりを、自分勝手な行動で切ったり穴をあけたりしないようにそこに生きるものに配慮し、行動すべきで、そうするのは結局自分たち自身を大切にすることにつながるのだと。