多くの人に読んでいただきたい本があります。
カナダの日系3世であり生物学者、長くカナダのCBCテレビの自然番組のキャスターとして支持を得たデヴィッド・スズキ著 「いのちの中にある地球」です。

最終講義:持続可能な未来のために と副題のつけられたこの本は、もう7年前に出版されています。より詳しい内容は「生命の聖なるバランス」という本に。こちらは14年前に出版。

彼の視点は、学校で教えられ身の回りの宣伝に染められている私たちの合理主義をひっくり返してくれます。見えるものが全てであり、勝ち残り有利に生きることが大切、私たちはバラバラで孤独な存在なのだからという感覚を。

食べ物はすべて魂でできている! これは目から鱗ではありませんか?

彼は先住民族との出会いから、世界の新しい見方を知り、自分(人)という存在は指先や肌までのものではないということ、回りの自然・大地とその上に存在しているあらゆるものの中に自らの歴史や文化、自らの存在理由までもが織り込まれていることを知ったのです。
今、かぎりない成長を目指し、破壊というゴールへ向かって突進している私たちに、彼は先住民族から学ぶべきことを教えてくれます。私たちを構成している聖なる元素、空気・水・土・火・生物多様性・愛・精神性について、わかりやすく語ってくれます。

彼は希望を捨てていません。

「かつて想像されたように、宇宙はそのほとんどがからっぽの空間なのではなく、かすかな引力の力で満ちあふれている。この引きあう力こそが愛のもとだと信じている科学者もいます。そして、宇宙という編み物のなかには、この一種の愛が編み込まれているのだ、と。」

「私は信じています。人類はこれまで以上に偉大なことをなしとげるにちがいない、と。自分の「わが家」を再発見し、「聖なる元素」と調和して生きる術を見つけ、喜びと幸せと生きがいに満ちた、ほんとうの意味での豊かな未来をつくりだす、と。」   本文より引用。