空を見上げれば黒雲があり、歩んで行けば冷たい風が身にしみて、見える景色には枯れ草ばかりが目にとまる日、心は重くなりがちです。
まだ春は来ない。どれだけ冷たい毎日が続いたことか。
いつまで続くのか・・。

そんなとき、少しでも陽の光がさすと鳥はさえずりを始めます。
よく見れば、枝先のつぼみの膨らみは、もう柔らかな花びらのふくらみとなって暖かさを待っています。

ことりの声は、闇にひらめく光のように大気にひびき、希望はある!ここにある!と歌っているかのようです。その歌が響くことで、世界が違って見えてきます。

木の枝の花のつぼみも、静かに、声はたてずに身をもって示しています。
寒い中に、暗い中に、春はここまで来ているよ と。
顔をあげなさい、あなたの胸が喜びで満たされる日がすぐそこに来ているよ と。