冷たい季節から変わろうとしているこの狭間には、太陽が照るか否かはとても大きな違いをつくりだします。強い陽ざしがあれば、木の芽も花のつぼみもたちまち膨らみ、山をおおっている落葉樹の枝先の色が変わるのです。

枯れたベージュ色だったものが、パステルで赤や若緑を置いてこすったように、ほんのり色づいてきます。ふくらんだ花のつぼみはたちまち大きくなり、ひとつ、ふたつと咲き始めます。

春の女神の到来は、強い陽ざしのファンファーレによって確実なものとなっていくのです。