細胞は生命のメカニズムについて教えてくれるだけではなく、豊かで満ち足りた人生を送るにはどうしたらいいのかも教えてくれる。・・・あなたは自分自身を1人の人間だと思っているだろうが、細胞生物学者から見れば、あなたは実際には約50兆個もの単細胞市民からなる共同体なのだ。

これら細胞の共同体を役割モデルとして、わたしがたどり着いた結論はこうだ。わたしたちは遺伝子の犠牲者ではなく、運命の支配者である。わたしたちは、平和で、幸せや愛情のあふれる人生をつくりだすことができるのだ。

裏通りでは、ボロをまとったホームレスの女性や子どもたちが暮らしている。空はどんよりと曇り、星が本当にあるのかどうか確かめようもない。川や湖はひどく汚染されていて、想像を絶する”おっかない”生命体しか棲めないと思えるほどだ。この地球が天国だって?ここに神様がいる?神様を”知っている”のか、こいつは!

・・・だが、地球上の人間も、植物や動物も、すべてのものたちが、全体として神様を構成しているのだ!

・・・科学的に人生をとらえる還元主義者だったわたしは百八十度転回し、心の世界を大事にするように変わったのである。

わかっていただきたいと心から願うのは、あなたの人生を動かしている”信念”の多くが間違っていること、あなたがそれに縛られていることだ。それがわかれば、謝った”信念”を変えることもできるのに気づくだろう。思考や知覚に細胞がどのように反応するのか、科学的なレベルで理解すれば、あなたは力を授かる。この新しい生物学を通じてわたしたちが得る洞察は、意識と奇跡の力を解き放ってくれるのである。

・・・わたし自身、その情報を利用して人生を歩み、このうえなく豊かな人生が得られて心から満足している。もう「誰になりたい」などと考えることはない。わたしはわたし自身でありたいのだ。

「思考のすごい力」 ブルース・リプトン著より