今の私たちは全てを物質ととらえ、私たち自身もエネルギーであるのに、その目に見えぬ部分は考えに入れません。物質を構成する最小単位の素粒子を見れば、不思議なことにあらゆるものはエネルギーなのですね。

生物物理学者ジェームズ・ラヴロック、生物学者リン・マーギュリスによると、この宇宙では太陽の放射線が大きく変動したり、宇宙船が有害作用をもたらすにもかかわらず、地球上の生命にかかわる条件はごく狭い範囲に維持されていて、それはあたかも人体の血液を約37度という狭い幅に維持する自己調整システムと似た形で機能しているとあります。

この自然(一貫して形態を洗練・多様化して、より高次のシステムを生みだす)を知性を持つものとしてとらえ、宇宙論・科学・霊的な世界は分かちがたく存在しており、自然のあらゆる相互の結びつきには境目がなく、あらゆるものはひとつとして考えてきたのが伝統的文化に暮らす人々でした。

そのまなざしでこの世界を見た時、現代の私たちがまき散らしているものにより、自然の持つ自己維持能力がどれ程分断され、阻害され、地球の血液と言える水(河川)を死んだものにしてしまっていることか。恐ろしいものがあります。

自然の、目的をもった創造的なエネルギーを壊すことにより、私たち自身のエネルギーもおかしくなってしまっているのです。ヴィクトルは早い時期に私たち人間の知的劣化、暴力の増加などを予見していました。

「自然は脈動するーヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察」
アリック・バーソロミュー著