空ばかり見て暮らしていたことがありました。
小学生や中学生のころ、空に浮かぶ雲を飽かず眺めて面白く過ごしました。
また長く入院したとき、屋上へ行くと夕方の空が見えるのでした。

夕方に陽が傾き、雲を紅く染めてゆく様子は素晴らしい美しさで、それまでの日常でもずっとこの眺めはあったはずなのに、知らずに過ごしたもったいなさ。今働いている人、帰宅を急いでいる人は、この素晴らしい美しさを知らずに過ごすのだなぁ・・と思ったことでした。

陽の昇る時もそうですね。
水平線からわずかずつ頭をだしてきた太陽は、一定の高さまで昇ると白金の玉となり、皮膚に熱を感じてきます。日常から離れ、荘厳な自然のありさまを見つめていると心が喜びで満たされます。

知らずにいても、私たちは自分達の生まれた自然環境とつながっているのです。私たちは空気であり、水であり、大地であり太陽である とディヴィッド・T・スズキは述べています。私たちはこれらの環境そのものであり、それを分離したり孤立させる考え方が幻想なのだと。