虫については、害虫や毒虫として教えられている種類を私も苦手としています。けれどもJ・アレン・ブーンの本やこのジョアン・エリザベス・ロークの本を読むにつれ、大きな間違いを犯しているようだと思い始めました。

よく相手を見下して使う言葉に「虫けら」というのがありますが、これこそ無知な人間が作ったひどく誤った意味の言葉だと感じます。私たちの忌み嫌うゴキブリを観察した大学院生によると、知性があり、人間との共通点もあるらしい。

自分の家にいるゴキブリに出て行ってもらいたくて、異種間コミュニケーションを試した人の話が載っています。相手と話すときにはまず、敬意をもって近づかねばなりません。が、長所や好きになれそうなところを見つけられなかったので、家からいなくなってくれたら、誰かに会うたびにゴキブリのことを誉めてあげると約束したのだそう。

すると翌日から姿はなくなり、2年間そこに住んでいる間二度と戻ってこなかったそうです。むろん彼女は約束を守り、ゴキブリは素晴らしい!と誉めてまわっているのでした。

他にも目が不自由だった人が可愛がったマダガスカルオオゴキブリの話では、それぞれ特徴ある性格をもち、ペア以外の友情も持っており、数日のコミュニケーションをとった後に年長のオスから若いオスにリーダーの権限が譲られたりしたそうです。

かなり努力が要りそうですが不当な色眼鏡は外し、彼らが何の任務を担っているのかを知って、謙虚な態度で対話をはかることが必要な気持ちになります。他にもまだいる沢山の虫たちと、新しい見方で接してみようと思うようになりました。