風が吹いています。風も目には見えないけれど、木々の枝をゆらし、腕や頬をなで、山の斜面を駆け上がってゆく。気流にのってトビも空を滑って輪を描く。陽光に葉を光らせ、しなやかに揺らぐ枝は歌ったり笑ったりしているようで、思わず「ああ!何て素敵な日」と思います。

これも、いつまで眺めていても飽きない。通り過ぎる風を味わい、遠く駆ける様子を眺めている時間は幸せ。 なのに私たちはいつも何かをしなければならないと思う。ひとと比べて、もっとこうならないと、努力しないと、頑張らないと・・と。

それが本当の生活でしょうか? 将来のことやお金や仕事にかかずらい、過ごすことが。
刻一刻と変化する夕方の空と雲の色に見とれたり、心をふるわせる虫の音に聴き入ったり、美しい景色に心奪われたりすること。心から笑い、感動すること。
ひとや自分を判断したり批判したりするのではなく、思いやり、許し、愛すること。

すべてがひとつであるのなら、競争は要りません。ひとと比べることも要りません。誰でもどんな人でも、そのひと自身でいれば良いだけになるのではないかしら。困ったら、誰かが・・皆が手をさしのべてくれるなら、他から奪う必要もずる賢く生きる必要もなくなるでしょう。そして実際、この宇宙に存在するものはひとつなのです。