多少変だと思っても、ほとんどがそういう製品だし、テレビは宣伝しているし、みんな食べているし、ま いいか。そうして体にNo!と主張されたひとたちだけが、苦労して本物の食物を探しています。

クラゲと間違えてビニールを食べる海亀さながらに、私たちは自分達が作りだした食べ物に見える合成食品を食べ続けているように感じます。合成の香りのする洗剤で洗った服を着て、合成の香りのするシャンプーの髪で、薬品で虫たちを排除した街に暮らし。家庭や職場、レストランで使われる多量の合成洗剤は排水によって川・海へ入り、私たちを構成している水を汚染し続けています。

「われわれは、この大地を託された。この大地こそが、われわれにとっての豊かさだ。子供たちに残しうる唯一の富だ。故郷であるこの大地がなければ、われわれは正真正銘の貧民になってしまう。」イヌイットの長老 アネット・ヘルマー

「アマゾンでもセレンゲティでも、オーストラリアの奥地でも、先住民族はこう言うのです。地球は母であり、われわれ人間もまた気・水・土・火という4つの聖なる元素からできている、と。・・・こういってもいいでしょう。環境とは私たち自身のことである、と。

他者にたいしてすることは、すべて自分自身に還ってくる。この大昔からの知恵の正しさを、現代の先端科学も裏付けています。つまり、私たちが環境にたいしてしていることは、自分自身にたいしてしているのだ、ということ。「環境危機」とは人類の危機です。」
いのちの中にある地球 デヴィッド・スズキ著より