冷たい風の吹く季節になりました。雨蛙はすっかり姿を消し、威勢の良かった草も枯れ始め、紅葉する木がきれいな色になってきました。それでも季節が手をゆるめ、ちょっと温かい日がくれば草の中で弱々しい声ながら虫が鳴き、蛙の声も聞きました。

庭の木の枝に、ジョウビタキがやってきました。片時もとまらず動き回ります。胸の金茶色、顔は黒っぽく、翼に白い色が入って。ことりは姿といい、声といい、人に何かを与えるためにつくられたのではないかしら。見ているだけで嬉しくなります。
そこに居るだけで、他の存在を喜ばせたり楽しませたりできるというのは、なんと素敵なことでしょう。

少し暖かさの戻った日に、へやに大きな蚊が入りこみました。寝ているあいだつきまとわれて、鏡を見たらおでこを3カ所くわれています。これであの蚊は卵を生むことができるでしょう。蚊やハエも受粉に関与していると知っていますか?

蚊は産卵に血液を必要とするのですが、生きるために吸血鬼のように人の血を吸うわけではないのです。私たちはテレビの宣伝に毒されています。ひとは他の動物をひどく減らしていますから、蚊としてはもっぱら血の供給源にひとを用いることになったというわけで・・。

庭ではまだ蜘蛛は巣をかけて頑張っています。ばりっと顔をつっこみそうな場所は、そっと糸を別の枝にかけてここは使うので・・と頼んでおきます。わが家は殺虫剤はのけ、来るもの拒まずにしているのです。どうなるのかなぁと、ちょっと思ったりもしますが。