心が騒いでいて静まらないので、散歩にでかけました。もう午後の後半なので冷たい外にひとも居ず、鳥も鳴いていません。ただ空にはうろこ雲。空を見つめて佇んだり、がしがしと歩いたりしてゆくうちに、心は穏やかになりました。

ひろいひろい空、暮れかけるその空を高く飛んでゆくカラスが2羽。暗くなりかけた川面からは、大きな水鳥が飛び立ちました。川岸に鹿の角のように枝をひろげて立つクルミの木。それらの自然とつながると、穏やかな心が取り戻せます。

私は瞑想というものが上手にできません。ただ、昔1度だけこれは瞑想という状態だったのかしら?と思ったことがあります。以前に書いたことがありますが、プールで泳いだ時のことです。外の深さのある50mプールで、季節は7月。まだ水温が低いので人がおらず、ぶつかることを全く心配せずに泳げました。

太陽の光が、プールの底に揺れ動く光の波模様をつくっています。腕は気持ち良く冷たい水を引き寄せ、息を吐くたびにコポコポと音がします。水がなめらかに柔らかく体を撫でていきます。その感覚と美しい光模様に意識を集中し、ああ・・何て素敵なんだろう!何て良い気持ち と泳ぎ続けた50分。(で休憩の笛が鳴るのです)

帰り道、体と心がエクスタシーとしか言いようのない感覚を味わっていました。本当に体がじんじんしていたのです。初めての不思議体験でした。
この世の些末事にわずらわされず、今 という時に集中して時を過ごすことができたら、それは瞑想と同じなのでしょうね。