ひとつの細胞の挙動を観察することによって、そのまとまった存在である人を考えた細胞生物学者ブルース・リプトンによれば、細胞はひとりの人と同様の存在であるという。

脳にあたるのが細胞膜で、細胞膜というのはコンピューターのチップと相同であると気づく。細胞膜は「プログラム可能なチップ」で、そのふるまいと遺伝子の活動は環境によって影響をうけていると。

それぞれの細胞は知性ある存在で、意志や目的をもっている。環境からの経験によって学習した記憶を保持し、これを次世代の細胞に受け継ぐこともできる。その観点からひとりの人の身体を見たら、そこに見えるのは、50兆個以上の独立した細胞からなる活気あふれる共同体なのです。

各々の細胞は協力しあい、密接に連絡を取り合って各々の臓器(国)を創りあげ、その臓器がまた協力しあってひとりの人という存在を創りあげています。細胞のしていることを、私たち人間ができないということはないのでは? また、地球という存在から見れば、私たちはひとつの細胞と同じです。細胞がしていることを、私たちはできないのでしょうか?

著者は科学者ですが、その彼が発見したのは先住民族の信じる「宇宙はひとつ」であり、私たちはその在るもの全ての一部であるということだったのです。